前作の続編。最大3人のパーティを組んでの冒険が可能になった。世界は前作の4倍に広がり、船も登場。
ストーリー
「ロトシリーズ」第2作。舞台は前作のアレフガルドを含んだ世界全体。前作から100年後、悪の大神官ハーゴンが現れ、ムーンブルク王国が陥落。ロトの子孫3人が団結し、ハーゴン討伐へ向かう。最初は主人公のローレシア王子が他の2人の仲間を探すことから始まる。
作品の特徴
共通事項
基本システム |
- パーティ制が導入された。最初は主人公1人だけだが、冒険が進むと仲間が増え、最大3人になって冒険をする。敵モンスターも複数で出現する。2人目、3人目の名前は主人公の名前によって決定されるが、隠し技を使って自分の好きなように名前をつけられる。
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移動 |
- 2人、3人での行動のときは、仲間は主人公の後ろに並んで移動する。
- 乗り物「船」が登場し、これにより海上を移動できる。
- ルーラ・キメラのつばさは前回パスワードメモ(またはセーブ)した場所へワープ(携帯電話版はDQIII以降と同様場所を選択できる)。
- 遠くの場所に一瞬で移動できる「旅の扉」が登場。
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戦闘システム |
- パーティ制となり、敵も複数で出現。ターンの最初に味方の行動を一度に決める。
- 「どく」のステータス異常が初登場。
- 戦闘に勝ったとき、時々敵が宝箱を落とすようになった。
- 「つうこんのいちげき」「ふしぎなおどり」「なかまよび」など、敵の特殊攻撃が多彩に。
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施設 |
- 教会が初登場。ゴールドを払えば毒治療・呪解除・死者蘇生が可能。
- 福引所が登場。ふくびきけん1枚でスロット形式のミニゲームに1回挑戦できる。
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アイテム |
- 複数の種類のカギが登場。扉に合ったカギを使わないと扉は開かない。ただし、何度でも使えるようになった。
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その他 |
- 「塔」が初登場。
- 落とし穴・ループ通路など、さまざまなダンジョンのトラップが登場。
- 何が起こるかわからないパルプンテの呪文が初登場。
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ファミコン版
基本システム |
- パスワードは可変長で、最大52文字。パスワードメモは複数の場所で可能になった。
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グラフィックス |
- キャラクタに横やうしろを向いたパターンが初めて登場した。
- 町などのグラフィックに少し立体感が加わった。
- ワールドマップの海岸線が白くなった。
- メモリの関係上、戦闘背景がなくなり黒1色になった。
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戦闘システム |
- 敵・味方各々の行動の順番はランダムで決められる。
- メッセージが行単位で表示されるようになった。
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コマンド |
- 人と話すときは相手の方向を向いて[はなす]を実行すれば話せるようになった。
- 階段は上に乗ると自動的に昇降するようになった。
- 武器や防具を装備するための[そうび]コマンドが初登場。
- 扉を開けるときは[どうぐ]でカギを選ばなければならない(IIIも同様)。
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アイテム |
- 武器・防具が普通のアイテムと同じ扱いになった。つまり、1人で複数の武器・よろいなどを持つことが可能に(ただし装備できるのは1つだけ)。
- 戦闘中に使うと特殊な効果が発揮される武器・防具が初登場。
- 持てるアイテム数はひとりにつき8個までになった(IVまで)。
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その他 |
- 教会やザオリクなどで死者を復活させたとき、HPが1にしかならない。
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スーパーファミコン版
※SFC版DQVの後に「ドラゴンクエストI・II」として発売。
基本システム |
- ストーリーはほとんど同じだが、インタフェース面においてDQIII〜DQVでの改良点を反映。DQVのバッテリーバックアップシステム、べんりボタン、戦闘中の呪文エフェクトなどを受け継いでいる。難易度も調整され、若干易しくなっている。
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施設 |
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アイテム |
- ステータスアップの種、木の実やせかいちずが追加された。
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イベント・シナリオ関連 |
- オープニングシーンが追加された。
- ベラヌールでサマルトリアの王子が病気で離脱するイベントが追加された。
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ゲームボーイ版
※SFC版DQVI、SFC版DQIIIの後に「ドラゴンクエストI・II」として発売。
基本システム |
- ゲーム内容・基本システムはSFC版のものを受け継いでいる。
- その場でデータを保存してゲームを中断する「中断の書」システムが登場。ただしこれはあくまでも一時的な保存データであり、「冒険の書」とは別物。
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